4.シックハウスと家庭内事故
4-1.本当は怖い「結露のある家」
「家源病」「シックハウス」という言葉があります。
これは本来、人が安らぎを求めている「家」が原因で起こる病気のことです。
この原因は大まかには「結露」と「化学物質」といえるでしょう。
「結露」で怖いのは壁内部などの見えない場所で発生するものです。
断熱材に付着した結露水がカビを発生させます。
このカビを餌とするダニも生息するようになります。
抵抗力の弱い子供やお年寄りには有害なカビ、ダニにより様々なアレルギー症状が発生することが確認されています。
つまり、これからの家は「結露を発生させない家」にすることが大切なのです。
また「化学物質」では新建材に含まれているホルマリンやホルムアルデヒドといわれる人体への有害物質が、新築住居内に充満しさまざまな不快な症状を発生させます。
最近は健康に配慮したフォースター(☆4)、低ホルムアルデヒド製品などもよく見かけるようになりました。
まれに新建材の下地に使う材料に基準外の製品が含まれることもありますので注意は必要です。
これらの有害物質は揮発性であるため国の対策として24時間換気システムの設置が義務付けされました。