2-2地震に強い家造り

2.都城の風土

 

2-2.地震に強い家造り

 

 都城盆地は世界でも有数の地震国である日本の中でも、有数の「地震の巣」といわれる日向灘を東部に抱えています。

 

 ここの断層からのエネルギーはマグニチュード7クラスの可能性があるといわれています。

 

過去においては、40年ほど前に半年間の間に頻発した「えびの群発地震」もあります。

 

 また、地学上からも湖水に堆積してできた都城の地盤は、一部を除いて地下水位も高く、地耐力もN値が平均3程度です。

 

 これは2階建ての家で地盤改良を必要としないぎりぎりの数値といえます。

 

 まずは、瑕疵保険でも要求される地盤調査を行うことが必須となります。

 

そこで必要な強度の地盤であると確認できたら、充分な支持の得られるベタ基礎を築造します。

 

立ち上がりの基礎幅は、コンクリートと鉄筋のかぶり厚さを十分に確保できる15センチを標準。さらに応力のかかるコーナー部では補強を施したいものです。

 

地震対策としては、基本的には国の決めた「新耐震基準」に沿う、木構造や金物を配置することで「耐震構造」によりマグニチュード7程度にも耐えうる構造となります。

ただし、そのような大きな地震に遭遇した場合、住まい続けることはできますが各所での補修は必要になると想像されます。

 

 更なる地震対策の構造としては「制震」 「免震」の構造とする必要があります。

当社では、「東海EC株式会社」との提携で「耐震+制震」工法の「Kブレース」「パワーガード」という商品の取り扱いをしています。
先の震災の時にも、この金物の設置の効果が実証されています。

 

いずれも工事価格に大きく影響しますので、計画時には、どこまでの耐震性をもたせた家にするかを検討する必要があります。

 

 わが社では、国の定めた基準のほかに、梁を1m以内ごとに配置して、躯体の剛性を高め1階、2階の梁上に構造用合板24mmを貼り込むことで躯体のねじれを軽減する「プラットフォーム工法」を採用してより大きな地震対策としています。

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