1-1.家の適正価格
家を建てようと考えるときに、
大抵の人にとっては人生最大の買い物ですから、
先ずはお金のことが頭に浮かびます。
更に、自分が手に入れようとしている家が
適正な価格の家であるのか疑問です。
住まいの価格に大きく反映される条件が
「地域性」だといえます。
その地域格差がマイホームを建てるときにも
大きな問題となります。
土地の値段と物価・人件費で家の値段は
大きく変わるのです。
私の知人の住む世田谷区
成城学園近くでは坪150万円。
都城のわが社の土地は坪単価
は8万円でも買い手はありません。
また、大工さんの人件費は東京で2万円以上。
宮崎では1万5千円くらいでしょうか。
もっと大きな問題としての地域格差に
「所得格差」があげられます。
インターネットで検索すると、
少し古い資料ですが経済企画庁が発表した
平成21年度の宮崎県平均県民所得は
206.8万円となっています。
トップの東京は390万7千円、
全県平均では279.1万円。
宮崎の順位は全国で45位になります。
更に、都城はその宮崎の中でも
所得が低いのが現実です。
このような都城で生活する、
普通の人の手に届く家の適正価格とは?
当然、大都市と同じ
価格の家でよいはずはなく、
大手ハウスメーカーのように
どこでも同じ価格にしては
いけないと思うのです。
近年、国土交通省が進めている
日本の住宅建設価格の低減化計画では
従来の建設費の2/3程度が
適当であるとしています。
私が思うに南九州、都城では
ご夫婦が共働きの家庭の場合、
年収が400万円程度なら、
坪単価40万円前後の価格が妥当と考えます。
もちろん、悪いローコスト住宅の典型の
「安かろう、悪かろう」ではいけません。
しかし、予算は限られた範囲で
実行することがもとめられています。
つまり、何処までやるのか、
ということになります。
あくまでも、建築後の負担の少ない
「資金・返済計画」により、
都城の風土に根ざし、
頑丈で健康・快適に住まえる家であり、
「居心地がよく、地球環境に優しい家」を
実現したいと願います。