3. 工 法
3-3.基本性能の確保
わが社では「高断熱・高気密・換気計画」の基本的な性能を確保するための工法として以下の工法を採用しています。
「基礎」では、地面からの水を防ぐために塩ビシートを敷き込みます。
その上をベタ基礎にして大地からの水蒸気の発散を防ぎます。
「構造材」は地域の乾燥木材か集成材を使用して、入居後の水分の発散を削減します。
「開口部サッシ」には結露しやすい金属よりも樹脂、あるいは木製サッシとし、ガラスは遮熱ガラスを外側に使う複層ガラスを標準としたいものです。
家造りの素材はできるだけ自然のものを使うという原則により、断熱材は新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバーの吹き込み工法を採用しています。
これは透湿性があるため、防湿シートを使わない充填断熱材として唯一のものであり、20年間の無結露保障がされているものです。
平成24年の住宅では気密を示すC値はセルロースファイバーと樹脂サッシの組み合わせで「0.5」と言う数値が計測されました。
ちなみに、次世代省エネ基準で北海道における気密住宅のC値は「2以下」となっています。
自然素材の断熱材を使ったものとしては、これは優れた数値だと考えます。