床下空間を温め、床面の温度を室温より0.5から1℃
高くすることで、輻射熱を心地よいと感じることが
できます。
つまり、床面と天井面・壁面の温度差が
ほとんどないことで良好な温熱環境となります。
具体的には、
床面や壁面の輻射熱(21℃前後)が有効に
働き、エアコンによる湿度を19度前後と
低めに設定することができ、省エネとなるのです。
平成19年までは、我々の使っていた
灯油ボイラーの機器が設置費も維持費でも
優れたものでした。
しかし、他社の灯油ボイラーの事故などの
影響で生産中止となりました。
今後の床下暖房の機器選定では、
床置き型エアコン、ヒートポンプ式暖房機、
あるいは深夜電力利用の蓄熱式暖房機を
採用することになると思います。
ちなみに、「都城の家」で採用していた
灯油式床下暖房のシステムコストは
およそ40万円程度でした。
現在、深夜電力利用の蓄熱式暖房機、
床置き型エアコンでもコストが下がり、
どちらも約40~50万円程度と想定されます。
ヒートポンプ式暖房機の利用でも、
50万円を超える程度でしょう。