わが社が塗り壁を初めて扱ったのは、
都原町のU様の家ですから7年ほど前。
そこではモミの木と床下暖房も
初めて採用した記念すべき住宅です。
それまで、塗り壁というと昔の我が家にもあった
「ジュラク壁」といって、触るとボロボロ
落ちてくるような、もろい塗り壁。
そんな私のイメージを、文字通り塗り替えて
くれたのが山田町で作る「シラス壁」でした。
当初は、内部壁はビニールクロスを
標準としていたし、わが社ではお客様自身も
塗り壁を希望される方がほとんど
いらっしゃらなかったので、リビングの一壁のみ
シラス壁を勝手に塗らしてもらっていました。
それが大きく変わったのが、4年前に
「風家」のモデルハウス、現在の事務所を建ててから。
新商品の「風家」タイプでは
すべての内部壁と外壁までを塗り壁にしたからです。
そして、その後はほとんどの家で
塗り壁を施工させていただいています。
都城周辺では塗り壁施工が
一番多いと自負するくらい。
もちろん、たくさんの失敗も経験して
お施主様にお詫びしたこともあります。
私自身も、塗り壁の補修に関しては腕が
・・・上がっています。
それでも、お客様に塗り壁を
お勧めしているのは、快適さと共に
視覚での安らぎが得られるからです。
何気なく暮らしていく中に、
塗り壁があるだけでどこか安心感を与えてくれる。
壁にあるひびが気になることがあっても・・
ホッとしている、そんな気がするのです。
さて、今日の現場は・・・
小雨の降る午前中から、高原町現場では
外部の透湿防水シートの上にシラス壁
「そとん壁」のラス網貼りが進んでいます。
明日からは、下塗りを始める予定です。
内部でも今日から塗り壁の下地処理が始まりました。
昼過ぎには、お施主様に現場に
お出でいただいてパターン決定をしました。
ランダムウエーブ
ナチュラルウエーブ
櫛引木こて押さえ など等
職人さんが、金こて、木こて、樹脂へら
などの道具を使っていろんなパターンを
作っていくのを見るだけでも楽しいものです。
モデルハウスや見学会にも何回も
足を運んでパターンを検討していただいて
いますので、かなりスムーズに決まりました。
内部塗り壁で先行していくのは、
吹き抜け部分の足場のあるところから。
今日はボードのジョイント部と
ビス跡のパテ処理をしています。
2009年3月3日