穀雨(こくう)は、二十四節気の1つ。
4月20日ごろ。
および、この日から立夏までの期間。
太陽黄経が30度のときで、田畑の準備が整い、
それに合わせて春の雨の降るころ。
穀雨とは、穀物の成長を助ける雨のことである。
暦便覧には「春雨降りて百穀を生化すればなり」
と記されている。
穀雨の終わりごろに八十八夜がある。
八幡町の現場では、小雨の降り始めた昼過ぎ。
大工さん、木材を納品する森林組合、
足場屋さんが集まって
明後日からの建て方の打ち合わせをしました。
ぱらついた雨の中でしたが、冬の雨と違って暖かく感じます。
そういえば、庭の雑草も最近は
勢いを増して育ち始めています。
(今期の経営計画書のテーマを考えています)
季節を五感で感じることのできる家。
そんな家を作っていければと思います。
しかし、21世紀は「環境の時代」
私たちが南九州の、この風土に作る家も
これからの厳しい時代に適応したものを目指します。
人が穏やかに暮らしていくには
環境を拒むような、硬く厚い甲羅をまとうのではなく
温暖な自然を五感で感じ取れるような肌を持つ家。
それでいて、時代を生きる者として果たす役割を
「省エネルギー」というかたちで貢献していきたい。
雨音を聞いて、そんな思いにひたっています。
明日からは、蓑原町現場では
南九州の火山土であるシラス。
それを使った、「そとん壁」を
左官屋さんたちが塗り始めます。
「都城の家」にふさわしい、
そんな優しい衣をまとった家になるはずです。
2009年4月20日