エヴァホームの浅井です。
日本の家といえば「木の家」だとほとんどの方が思っているようです。
しかし、実際は構造材を木材で作り、建材で仕上げた家がほとんどなのです。
だから、私たちは「木の家」に住むことをお勧めしているのです。
木が持つ調湿作用と香りの効用は、人と家の健康を守る重要な力。
その力は木が空気に直接触れることで発揮され、人の目に触れることで確認されます。
限られた予算の中で、50年以上もつ木の家を建てようとすれば、
高価な銘木はいらないのですが、良材は必要です。
これまで、節のある一等材は見える所に使う木材として敬遠されがちでした。
しかし、枝の痕跡として節があることは自然なことであり、
強度に問題はないのだから、一等材は身近な良材として活用されるべきでしょう。
昨日は、鹿児島県曽於市大隅町に大黒柱を探しに行きました。
昨年は娘さんの家のために切り出した処なのですが、
今年は息子さんの家を作ることになり、再びお父さんに案内してもらって
大黒柱を探したのです。
「さつまめあさ」という樹種(多分、杉の一種)は
飫肥杉より、成長が緩やかで目の詰まった立派な木材と言います。
その木を探して3か所も山に入り、ようやく候補の木を決定。
これは、長さ6mの八寸角(24cm角)の大黒柱になります。
息子さんは、「この山の木が欲しいのですから・・」といってました。
確かに、この山から木を切り出して製材・乾燥させて家造りに使うとなると・・
やはり「持ち出し」になりました。
自分の育った山の木を使うことが、市場で購入するより高いというのが
日本の林業の課題といえるのでは。
John Denver – Country Roads
2010年3月3日