エヴァホームの浅井です。
室内空気はなぜ汚れるのか?
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屋内で最も大きい汚染物質の発生源は、人間だということはご存知でしょうか。
人は食べ物を食べて栄養分とし、肺から酸素を取り入れ血液中に取りこみ
それをエネルギーとしています。
栄養分はエネルギーに変換される際に、CO2、水蒸気となり、
吐息とともに室内に放出されて空気を汚します。
人間は一人で静かに椅子に腰掛けているときでさえ、
一時間に17リットルの酸素を消費し、15リットルのCO2を放散しているのです。
このような実験結果にもとづいてCO2濃度が1,000ppmを越えなければ体臭もなく、
埃もないといった具合に空気の汚れを判断する基準となったのです。
換気回数0.1回/時の高気密住宅の6畳の寝室で、窓を閉めて夫婦二人が夜9時に
就寝すると、朝7時には4,000ppmにもなった実験結果があります。
そこで居室ではCO2濃度を1,000ppm以下に抑えるため20~30立方メートル/人・時、
または0.5回/時の換気が勧められています。
ここで、気付かれた方もいらっしゃるでしょうが、
現在の24時間換気の基準となる換気回数はCO2濃度を基にしているのであって、
シックハウスの原因物質を検討して決められているのもではないということです。
また、人は粉塵の発生源でもあります。
微粉化したフケやあかは粉塵として空気中を浮遊し、落下した粉塵は床上や
ベッドの上に落ちて付着し、ダニの餌となったり、ごみとして部屋を汚します。
このような粉塵は換気が適度に行われている部屋では排出される場合も多くなり、
衛生面においても高気密の部屋では24時間換気が適切に行われる必要があるのです。
2010年3月13日