エヴァホームの浅井です。
お知らせ
隼人町の完成住宅見学会は、8月7(土)、8(日)、14(土)、15(土)の
4日間行います。
先週は、今度の見学会の広告についての打ち合わせを行いました。
今回も宮崎日々新聞の「Rio」(りーお)の有住編集長に来ていただいて、2時間ほどお話を。
今度のテーマは「長期優良住宅 先導モデル」
私が有住さんの質問に答えていけば、きちんとした記事になって出来上がるのが不思議です。
来月の宮崎日々新聞の「Rio」をお楽しみにしてください。
そして、今日は宮日のキュントに掲載する原稿の締め切り。
こちらは書きたいことがいっぱいあるのに、小さいスペースなので
原稿造りに苦労しました。
現場の写真も小さいながら4枚乗せる分を私が撮影してきました。
1.<読書>
私の読んでいる本はWeb本棚にあります。
「独り群せず」 北方謙三 文春文庫
この作家の本は故栗本薫さんに次いで、たくさん読んでいると思います。
ただし、全て文庫になったものだけ。
「水滸伝」「三国志」が文庫で毎月、出された頃は、栗本薫さんと
北方謙三で読書の半分だったような気がします。
「杖下に死す」の続編。
「大塩平八郎の乱」から二十余年。
武士を捨て料理人になった光武利之。
私には今年の一番の本になりました。
幕末・大坂―眠れる獅子、覚醒す。船場に、男が惚れ、女が惚れぬく漢がいた。
新撰組が跋扈するなか、筆頭与力は命を賭して大坂の物流を守らんとする。
ただ志にのみ殉じる壮絶な男たちの時代に、閑を宿しつづけた場所があった。
その名は「三願別荘」。料亭「三願」から隠居し、別亭にて腕をふるう光武利之。
乱世の相は商都にも迫り、とうに武士を捨てた利之をも時代の奔流のなかへと飲み込もうとするが…。
参考「杖下に死す」
米不足が深刻化する大坂に、ふらりと男が現れた。幕府お庭番の家系に連なる剣豪・光武利之。
料亭の女将と深い仲になり、商都の奥深さに魅せられる利之は、また、一人の友を得る。
私塾「洗心洞」を主宰する大塩平八郎の息・格之助。信じる道を真直ぐ歩む友の姿に、いつしか利之は深く魅かれていく―。
窮民救済を掲げて先鋭化する大塩一党、背後に見え隠れする幕閣内の政争、そして西国雄藩の不審な動き。
商都の闇がいっそう深さを増す中、幕末の扉を開く運命の日は、刻一刻と迫りつつあった。
2.<住宅情報>
今回、隼人町現場の見学会に参加したいと言われるお客様からご質問をいただきました。
見学会にも3回以上お出でいただき、よく勉強されて、
しかもこのブログをじっくりとご覧になっていらっしゃる方です。
その方の質問にお答えしたものを、ここに一部を転記しましたので皆さんもご覧ください。
尚、スタッフに私の説明はくどいので、却って分からなくなる!と言われたりします・・。(残念です)
分からないところは、見学会でお会いした時に分かりやすく説明させてください。
それでは・・
○○○○様
返事が遅くなり申し訳ありません。
隼人町の見学会へのご来場を楽しみにしています。
早速、いただきました質問にお答えします。
>1 外側の構造用合板は、私はケナボードを希望していますが、
隼人町の住宅は何を使用されていますか?
今回はエコポイントだけの仕様なので、長期優良住宅仕様の強度は要求されていません。
したがって、構造用合板を使わずに耐震強度は確保できました。
一般的には、長期優良仕様の場合ケナボードを使う予定です。
>2 外側に貼る透湿防水シートは何を使用されていますか?
(外壁)
現行仕様では、ベーシックの場合は三菱の「アウトールEX」。
さらに、西面だけはデュポンのタイベックシルバーを貼ります。
風家の場合は左官工事のシラス「そとん壁」のため通気・透湿シートを2枚、
間に通気胴縁をはさんで、を貼ることになります。
(屋根)
長期優良住宅に取り組むにあたり、
新しい考え方として、とにかく優先順位として「防水第一」。
これに、遮熱の考えをプラスしました。
特に屋根は現時点で、何よりも防水性能に優れているのは、ゴムアスルーフィングです。
そこで、遮熱性能を確保するために、野地板の下に通気層を確保したうえで、
遮熱層を設けることを標準仕様としました。
疑問としてある、野地板の上と下、どちらに貼った遮熱シートの遮熱効果が高いのか?
もちろん、上です。
しかし、屋根をふき替える25年後くらいまで性能・効果をあるていど維持できるのは、
「下」だと思います。
野地板「上」にシートを貼ると、瓦の真下で温度も高い、雨も流れる、
なんといってもゴミ・埃はどんどんたまる。
太陽光の放射熱を反射する為の表面が次第に隠されます。
つまり、長年の間には遮熱性能と効果が低減していくことが予想されます。
そこで、エヴァホームでは前回より野地板の下に、遮熱専用シートを貼ることを選びました。
今回は、瓦屋根の場合は野地板上に透湿性のある「エコルーフ」をはり、
通気層(H=15)を設け瓦葺き。
ゴムアスルーフィングを貼ることも検討しましたが、防水性能表を比較しても
ほぼ同等なので「エコルーフ」を選択しました。
ただし、ベーシックの屋根標準は「ファイバーグラスシングル」となりますので、
この場合は、価格面もあり野地板の上に「サンライトルーフィング」
(ゴムアス同等以上の性能)を貼り、シングルを直張りとします。
尚、瓦でもシングルでもその下に遮熱層を設けています。
野地板の下には屋根垂木がありますが、この垂木のスペース(H=60)を通気層として、
垂木下にタイベックシルバー貼り。
この下に断熱材セルロースファイバー厚さ100mmを設けます。
>>外壁の透湿シートは下地が透けて見えて施工がしやすいウエザーメイトプラスで
施工しようと考えています。
上記のご提案は検討したいと思います。
只今、長期優良住宅の場合は、価格がタイベックシルバー程度ですが外壁専用の
優れた透湿シートの採用を検討中です。
>3 エヴァホーム様のところは、着工から完成まで半年ぐらいかかるという
話でしたが、隼人町の家は5月着工で8月半ば完成ということで4カ月足らずですが、
このくらいで出来るものでしょうか?
今回の家は、ベーシック仕様でありオプションンもほとんどないので
8月中旬(4カ月程度)で竣工します。
ただし、工期の事を当初、お客様とお話しするときは、たいていは「半年」と申し上げます。
なぜならば、どのような家なのか大きさも、仕様も決まっていなければ、
期待されるような工程の組みようがないのです。
小さくても、風家仕様ならば外壁の塗り壁のためだけでも、
確実にベーシックよりも3週間は工程が伸びます。
工事中の様々な仕様打ち合わせが済み、工程表を提出するときにはほぼ、
正確な日程をお出ししています。
3.<今日の現場>
ちょっと曇り空の現場。
今日の現場作業は相葉工業の児玉さんと社長の息子の二人です。
駐車場と内部敷地の高さの違いが50cm。
この段差の処理のためにブロックを3段積んでいます。
今日は内部、吹き抜けをご覧ください。
吹き抜け周りの手すりは、お施主様からのリクエストで鉄筋を使った縦格子にしました。
八寸角の大黒柱が棟木をどっしりと受けています。
外観から、この吹き抜けを想像するのは難しい、中に入って意外性のある空間になります。
明日から、照明器具の取り付けが始まります。
2010年7月27日